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Title List

Jenre

All / RKRN / Kuroko(XKise/other) / APH(rtmt/other) / T&B / SW / Other

水金 / 2013.02.09 (Sat)

一番よく聞かれる質問は、どうして水戸部の気持ちが分かるのか、ってこと。でもそれが俺にとっては当然だから、どうして、なんて言われても分からない。昔に一度だけふっと不安になって、もしかして俺の言ってることと水戸部の思ってることって違ってたりする? と水戸部に聞いてみたことがある。そしたら水戸部ははっきりと首を横に振ってくれた。だからそれ以来、俺は水戸部の気持ちを代弁している。でもたまに、敢えて言わないときもある。だってそしたらその気持ちは俺だけが独り占めできるじゃん?


緑高緑 / 2013.02.09 (Sat)

白い肌、その指先に光る短く均等に切りそろえられた健康的なピンク色の爪、完璧な比率の位置に備えられた関節、うっすら甲に浮かぶ骨と血管、なによりバスケットボールをしっかりと捉えられる大きさの手の平。緑間を構成する身体の各部の中でも一等、その手が高尾は好きだった。こんなに美しい手を他に知らない。見ていて飽きない美しさが、そこにはあった。神に与えられた賜物は、彼自身の努力によって最善の状態に仕上がっている。そして大好きなその手が自らに触れるとき、泣きたいほどの喜びが身体中を駆け巡るのだった。


赤青 / 2012.08.18 (Sat)

そのときはある日突然訪れた。誰も追従を許さない強さを手に入れた青峰に、皆圧倒されていた。ただ一人、その日が来ることを知っていた赤司を除いて。練習に来ない青峰を叱ることはしなかった。そうなるだろうと、赤司は分かっていたからだ。孤独に寄り添い理解してくれた唯一の人を、青峰は知らない。


紫赤 / 2012.08.18 (Sat)

勝つと負けるなら勿論勝つのが好き。負けるのは嫌い。だから息をするように勝つ赤司に惹かれたのは、当然だった。彼が負けるところは見たことがないし、これから先も想像ができない。だから好き。そのことを赤司に告げたら俺と勝利とどちらが好きか分からないと言われた。知っているくせに、意地悪だ。


青黒 / 2012.08.18 (Sat)

自分の思い通りに行かないものというのは、彼がはじめてかもしれない。なんであろうと我を貫いて育って来た俺は、欲しいものが手に入らないなんて経験をしたことがなかった。しかし不思議なもので困難であれば困難であるほど病みつきになる。彼が俺に惹かれているのは確かなのだ。だからあともう一歩、