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120823 青峰♀がキセキ♀のおっぱい揉んでいくだけの話(総女体化)

 入浴後の和やかな時間に、事件は突然起きた。鼻歌を口ずさみながら明日の用意をしていたら、突如後ろに気配を感じた。
「ぎゃーっ!?」
 振り向くよりもずっと早く、背後から胸を鷲掴みされた。反射的に大声が口から漏れる。その声に怯むこともなく、犯人は下から胸を掬い上げるようにして手を放さない。
「なななにしてるんスか、青峰っち!」
 こんなことをするのは小麦色の肌を持つ彼女しかいない。学校でも触られたことはあるが、さすがに下着をつけてない布一枚だけの上から触られたのは初めてだ。指の感触が生々しいうえにくすぐったくて、身をよじる。
「黄瀬、おまえすげえな」
「はぁ!?」
「下乳ってマジであるもんなんだな」
 覆いかぶさるように背にひっついていた青峰は至極真面目な顔で言い放った。
「馬鹿なこと言ってないで手ぇはなせ!」
 肘を後ろに突きだすと、持ち前の反射神経で避けられた。ようやく離れていった身体にほっとして、ぜぇぜぇと肩で息をする。
「いいだろ、減るもんじゃねえし」
「じゃ、じゃあ青峰っちも触られていいんスか!」
「それはダメ」
 しれっと拒否をする青峰の身勝手さは今にはじまったことではない。しかし今は興奮でムキになっていた。
「そんなの不公平っス! 減らないならいいじゃないスか、むしろ触ったらおっきくなるって言うし!」
 食い下がると、青峰は腕を組んでしばし悩む仕草をした。きちんと鍛えているせいで女子としては筋肉質気味な彼女の胸はささやかである。背中にぴったり身体をくっつけられても柔らかさをあまり感じない。
「んー……」
「一回だけ!」
「んじゃ一回だけだぞ」
「えっ」
 思いのほかあっさりと青峰が許可を出したものだから、逆に気遅れした。よこしまな気持ちがあるせいで、青峰の胸に触れたことはない。勢いで触ってもきっと青峰は怒らないが、その勢いが出せない。
 今もえいっと触ってしまえばいいのに、どんな風に触れればいいのか分からず手を中途半端に伸ばした状態で止まってしまった。ぷるぷると震える腕をどうすればいいのか頭が混乱状態に陥る直前、その頭に衝撃を感じた。
「った!!」
「おっせーよ!」
「や、だって」
「はーい時間切れ」
「ええぇぇ!」
 わずかな時間ではあるが目の前で大人しく座ってくれていた青峰がすっくと立ち上がる。追って立ち上がると、部屋の戸が開いた。
「おまえたち、うるさいのだよ。廊下まで声が声が漏れていたぞ」
 風呂上がりで濡れた髪をタオルで拭く緑間は、呆れた声と共に入ってきた。止める間もなく、青峰がさっと緑間に突撃をする。
「すきありっ!」
「きゃっ……!?」
 真正面から緑間の胸を揉んだ青峰は、殴られる前にすぐ緑間から距離をとった。色気も何もない叫び声をあげた自分とは違い、高めの悲鳴をあげた緑間に、心の中で合掌をする。
「なっ、なにをするのだよ……!」
「わりぃわりぃ、ちょっと手がぶつかったわ。にしても、見た目よりあるなおまえ」
「ちょっとじゃないのだよ!」
 ひょろりと背の高い緑間は、そこまで胸があるように見えない。特に同じく背の高い紫原がとても発育のいい胸なので、余計に目立たない。青峰の発言に思わず食いついてしまう。
「えっ、まじっスか」
「まじまじ。大きさはおまえと同じくらいだけど……や、おまえの方がちょいあるか?」
 そこで青峰は一度言葉を区切り、腕をぐいと伸ばして再び胸を掴んだ。
「ぎゃっ」
 まさかまた触られるなどとは思わず、一歩後ろにさがる。今度はすぐに手を放してもらえた。
「んー、大きさとは別で、やっぱり緑間の方が柔らかい」
「なにそれ超気になるっス。緑間っち、おれにも……」
「絶対に触らせないのだよ!」
「えぇー」
 厳重警戒体勢の緑間は、顔をひきつらせて両腕で胸をガードしていた。八つ当たりで殴られてもおかしくなさそうな空気に、大人しく引き下がる。
「次は紫原いくかー」
 まるでスタンプラリーでもしているのかというくらい軽いノリだ。ターゲットにされた紫原は部屋の隅でマイペースにお菓子を食べている。
「ちょ、あんた全員の胸を触るつもりなんスか!?」
「や、さすがに赤司はちょっと……胸の話題すげぇ嫌いだし」
 確かに、赤司の胸の話は禁句だ。触ろうものなら、明日から練習メニューを百倍に増やされてもおかしくない。しかしつまりは赤司以外の胸は触る気でいるのか。まだ触られていない人を頭の中で探して、はたと彼女の相棒の顔が脳裏に浮かんだ。ついでにすとんと平たい胸元も。
「く、黒子っちはだめっスよ!」
「や、テツは最初に触った。どこが胸か分かんないくらい、まるでなかったけど」
「青峰っち最低っス!」
「うっせーな」
 わっと顔を覆って泣きまねをしたら、肘が飛んできた。彼女の手癖は悪すぎると思う。
 青峰は紫原の前にかがんで何か握った手を差し出した。
「おい紫原、チョコやるから胸もませろ」
「いーよー」
「いいんだ!?」
 チョコ一つであっさりと許可を出した紫原に拍子抜けする。あまりの軽さに、彼女の今後が心配になった。
「サンキュ! ――っ、おおぉ……!」
 堂々と紫原の豊満な胸に手の平を乗せた青峰は、感激としか思えない声をあげた。
「すげー! おいテツ、おまえも触ってみろよ! まじふかふか!」
「へっ……」
 近くで気配を薄めて黙って本を読んでいた黒子は、無理矢理青峰に引きずられてその手を膨らみに押し付けられた。突然引っ張られて驚いた顔をしていた黒子だが、手が紫原の胸に触れた瞬間顔色が変わった。
「な、やべーだろ! さつきよりはちょっとちっせえけど、すげえ触り心地いいよな」
「ど、どうっスか!?」
「これが……おっぱい……」
 はしゃぐ青峰とは対照的に、抑揚のない声には存分に絶望が含まれていた。ただでさえ白い顔からも血の気が引いていた。胸の格差社会に打ちのめされ、丸まった黒子の背をそっと撫ぜる。
「く、黒子っち、元気だして!」
「黄瀬くんに慰められると逆に惨めです」
「えぇっ」
「僕の理解者は赤司くんしかいません」
「黒子っち?」
 青峰に称賛され、黒子を絶望に陥れる紫原の胸とはいかほどのものか、大変興味はある。しかし触ってしまったら自分も叩きのめされそうで手を伸ばす勇気はなかった。
「俺が男だったら絶対紫原と付き合うわ」
「青峰っち最低っス!」
「次点おまえな」
「えっ……て、胸の大きい順じゃないスか!」
「ハハッ、正解!」
「最低っス?!」
 ぎゃあぎゃあと騒ぎになろうとしたところで、スパンと入口の襖が開くいい音がした。本能的に危険を察知し、ぴたりと動きが止まった。嫌な予感通り、入口近くでは見回りに行っていたはずの赤司が、仁王立ちをしている。
「おまえたち、随分楽しそうだな。胸がどうしたって……?」
「いや……」
「なんでも、ないっス」
 冷ややかな瞳と目があって、おそろしく体感温度が下がった。夏なのに寒気が身体を震わせる。赤司の後ろには怒り顔の桃井と、すまし顔の緑間が立っている。
「二人は明日の練習メニュー二倍だ」
「はあぁ!?」
「青峰っちはともかく、なんで俺まで!」
「何か文句でも? B70とD65」
「「……すみません」」
 まるでコードネームのようにブラジャーのサイズをばらされて、喉の奥がきゅっとしまった。
 借りてきた猫のように大人しくなった青峰と俺を見て、赤司たちは部屋から出て行った。数秒の沈黙の後、青峰と責任のなすりつけあいがはじまった。怪我に繋がらない程度に手足が出たとき、青峰の胸を触ったのは、決してわざとではない。

 

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