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タグ「文仙」の検索結果は以下のとおりです。

110710 所謂恋話(文仙)

 ぼくと留三郎がそっと隣室を訪れると、約束通り小平太と長次が灯火と共に待っていた。4人円形になるような形で腰をおろす。 「で、誰が仕切るの?」 「そりゃ言い出したやつだろ」 「誰?」  なんとなく誰も口を開かない雰囲気だったから尋ねてみたが、留三郎の答えでは不十分だった。6年生で集まるといつもは仙蔵あたりがその場を仕切ってくれるのだが、今はその仙蔵がいない。それもそのはず、敢えてい組の二人がいな...

100601 狡いやさしさ(文仙/3年生)

 半月が西の空へ傾いて、常ならばもう鍛錬に励んでいるような時間になった。しかし仙蔵がまだ先生のところから戻らない。普段は別に同室だからといって彼のことを気にっけたりはしないのだが、最近の仙蔵はなんというか、らしくなくてどうにも気になってしまう。おそらく先生に呼ばれたのもそういった話だろう。今日も、接近戦における演習で手合わせをした際、強引に距離を詰めてきた。結果として演習は仙蔵が勝ったが、そんな...

110925 かき氷(文仙/現パロ)

 燦々と太陽が照りつけるなか汗だくになりながら自転車をこいで帰ってくると、部屋は極寒になっていた。ドアを開けた瞬間に思わず身震いしてしまったほどだ。 「何やってんだ!」  仙蔵が悠々と寝っころがっているソファの背を思い切り蹴り飛ばしながら怒鳴る。机に投げ出されたクーラーのリモコンを手に取ると、設定温度が十八度になっていた。 「なんだこの設定温度は!」  家を出るときには確かに二十...

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