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タグ「青黄♀」の検索結果は以下のとおりです。
2(120924)
グラスに残っていたビールを飲み干して、青峰は大きく溜息を吐いた。 「あー、どこで育て方間違えちまったんだろ」 特に連絡をしなくても自然と集合した誕生日会のあと、適当に人は減っていって残ったのは結局いつものメンバーだ。家から五分の距離に住んでいる黒子と火神、そして最後まで残りたい幼馴染の桃井。明日から学校がはじまる黄瀬は、三十分ほど前に文句を無視して寝かしつけた。気心の知れた大人しかい...
3(121011)
初恋はいつか、というよくある質問に黄瀬は即答することが出来る。六歳だった九月の日曜日、都内の体育館で、初めて人を好きになった。 初恋が叶ったかどうか、は答えられない。だってまだ継続中だから。十年間ずっと、同じ人に恋をし続行けている。 これほど一途に思い続けているのだから、そろそろ叶ったっていいじゃないか。 十月に入って、夜はかなり涼しくなってきた。日中は暑い...
4(121102)
頭痛が痛い。 国語の苦手な俺でも、さすがにその用法が間違っていると分かっている。しかし、今の気分を言葉で表すならそれがぴったりだ。 青色の制服に身を包んだ少女は、真剣な眼差しで俺をじっと見つめている。さて、どうしたものか。 少女もとい黄瀬の面倒を見ている、いや正確には面倒を見てもらっている方かもしれないが、とにかく一緒に暮らしている青峰は、先日から遠征で西の...
4.5
■ 4に入れようとして入れそびれた母親襲撃話 ※黄瀬の両親捏造注意 家のドアを開けて黄瀬が身体を中に滑り込ませようとしたとき、鞄を強い力で引かれた。本当に恐怖を感じたとき、人はまともに声を出せない。黄瀬の喉からは引きつれたような音がしただけで、助けを求める叫びにはならなかった。持ち前の身体能力でどうにか一歩たたら...
5(121124)
リビングにはバスケ誌と女性ファッション誌とグラビアが混在して散らばっている。傍から見れば奇妙だろうが、青峰はすっかり慣れてしまった。 立ち上がるのが面倒なのでソファに寝転んだまま、マガジンラックに腕を伸ばした。何となくの感覚で取ったら、目的のものと一つずれてしまった。可愛らしくみせようとカメラ目線で笑っている黄瀬が表紙のそれを、暇つぶしにパラパラと捲ってみる。ファッショ...